第三号の年金はいくらもらえる?
第三号の年金とはおもに専業主婦が加入する年金制度のことです。専業主婦の場合、本人は収入を得ていない状況です。そのため年金を支払うだけの経済力も持っていません。
この第三号の年金は保険料負担がないまま受給することができる資格が得られる制度となっています。専業主婦の老後を保障してくれる心強い制度といえるでしょう。
どうして保険料を支払っていないのも関わらず年金を受け取ることができるのでしょうか。財源はどこにあるのでしょうか?
これに関しては厚生年金に加入している第二号の被保険者が支払う保険料と会社が負担している厚生年金の保険料から出ています。ですから、まったく支払わなければよいというわけではなく、間接的な形で夫が支払っているといってもよい状況なのです。
とくに高額所得者は負担額が大きくなります。
年金受給額の計算法はとくになく、第一号の被保険者と同額の老齢基礎年金を受け取れる形となります。
ですから自分の加入期間などを踏まえたうえで第一号の計算をしてみるとよいでしょう。20歳で結婚した場合には65歳から老齢基礎年金を満額受け取ることができるようになります。
ただ、パートなどで働く場合、この制度よりも厚生年金などに加入した方がよい面もあります。家庭の都合でどうしても仕事ができない人に適した年金制度といえるでしょう。
現在専業主婦の人もこの制度のメリット、デメリットを把握したうえで利用し続けるかどうか検討しておいた方がよいかもしれません。